無職歩き旅 〜死を覚悟〜
ラズベリーです。毎年夏風邪引いてる気がします、不愉快です。
前回は歩き旅初日の様子を書きました。
2日目は約45km歩く予定で、到着時間から逆算し休憩時間も確保する為、朝5時半起床でホテルを出ました。
前日19時くらいにはベッドに入りましたが生活リズムが終わってるのでもちろん寝れず、トータル何時間寝れたかわからず頭痛と前日の足の疲労もありもう帰りたいです。
朝の小鳥が鳴いてる時間から歩き始めて3時間、色々な事を考えました。8時半なら働いてた時は早番で出勤中、、、足痛いな、、、働いてた方が楽だったのかも、、、なんで退職したんだっけ、、、休みだからこんな挑戦も出来るんだな!
色々ぐるぐる考えて余計な不安も出てくるので無心で歩く事を決めました。
歩いて5時間ほどで蕎麦屋を見つけました。正直早く着きたいし食欲もそんなに無いですがせっかくの旅行で外食無しも味気無いので寄る事にしました。注文は鳥の漬け汁の蕎麦です。
汁が美味しくたっぷり飲みましたがここで塩分を取ったのが後の脱水症状を引き起こします。
休憩も適度に取りながら13時頃になり、だんだんと不安が大きくなってきます。日差しです。その日の気温は26度くらいだったはずですが、雲一つない青空で日差しもMAXに降り注ぎます。これは自分がアホなのですが帽子を持ってない為薄らハゲの進行している頭皮に全力で日光が当たります。
これは発見なのですが、自分はお笑いとラップが好きでぼんやりネタとかリリックを考える時があるのですが、この猛暑の中、なぜかスラスラネタとリリックを考えられるのです。これはおそらく、死を前にしてこの世界に何かを残そうという種の保存的な本能が働いたと思うのですが、通常なら遺伝子を残そうとするはずですが現時点で結婚を諦めている為ネタとリリックを残そうとしたのだと。それくらいには追い込まれました。あと考えていたものは旅を終えた瞬間全て忘れました。まだ死ねなさそうです。
あと地方の駅あるあるなのか改札が無い駅がほとんどでした。何駅か忘れましたが駅中の休憩所にバトル・ロワイアル全巻置いてありました。意味深です。
14時を過ぎ砂川駅に到着、目的地まで10kmまでとラストスパートです。通算65km歩き、残りたったの10kmなのですが、ここで諦めて電車を使おうかなと検討しました。
というのもこの辺りから本気で死を覚悟しました。日差しのキツさと喉の渇きが酷く、飲み物やアイスボックスを口に頬張りありとあらゆる方法で喉を潤そうにも体は一向に潤わないです。なにより残り10kmずっと直線で一切日陰が無いのが歩き始める前からわかるので精神的にも厳しいです。人生で初めて経口補水液飲み美味しさはよくわからないですが確実に脱水手前までは来てました。なんなら足もふくらはぎの疲労が限界を迎え休憩の為に座るのも辛い状況です(座った後立つ時に激痛)。
ただそれでも、エベレスト登山中とかならまだしもこんなよくわからない旅で死ぬわけにいかない思いと根性で歩き続け、1時間程でやっと目的地の滝川に到着しました。無事同期の職場に向かい挨拶もすることが出来ました(70km以上掛けて歩いて来たことにドン引きされないか不安でしたが笑ってくれて精神的に救われました、いい女)。
目的を済ませ帰りは電車のため駅に向かい、後は何事もなく家に着くことが出来ました。ちなみに滝川駅にセブンティーンアイスがあったのですが、やたら声のでかいおじさんがボタンを押したのに出てこないと業者に電話していて、最終的に二個アイスを持っていきました。セブンティーンアイスのトラブル初めて見ました。
無事実家に帰り左足が曲げられない日々が三日程続き、今も完治はして無いです(走る瞬間微妙に痛いです)。
長々と書きましたが以上が旅の様子になります、過酷でした。もうお腹いっぱい感ありますが次回は今回の旅の反省と歩き旅をする際の心掛けなどを書いて締めようと思います。
見てくれた方がいましたらありがとうございました、それでは。